最近は生きてない
犬とチャーハンのすきまの「頭のなかの青い海」という歌が好きだ
頭の中には青い海が広がっていて、
水面はきらめき、木の葉はそよぎ
いたるところに光満ち溢れ
風は生暖かく
完全な正しさに完全に赦されてみたいな
ビジョン。
頭の中にある風景を大事に抱きしめて
索莫たる日々。
詩が蔑称・嘲りの対象となってしまったのはいつからの風潮。
ぬいぐるみを抱いて寝ないと足が痺れるようになってしまったのは。
バンザイした腕を頭上でクロスさせる寝相はいつから。
わたくしに外見がなくなってしまったのは。
会ったことのない友達が夢の中に何度も出てくるのは。
存在しない言語の辞書をプレゼントされるのは。
人の顔の美醜がわからなくなってしまうのは。
金を無駄につかい、きれいに写真を撮っても頭にはなんも残らず、過食してしまうのが自傷行為の変形にすぎないと知ってしまった時のしらじらしさは。
自分が生きていなくても、この人たちさえ幸せならあとはもう構わないという投げやりな気持ちは。
頭のなかの深い円柱状のプール。
日記しかおいてない図書館。
とにかく静かな場所を。
居場所がない。
つまらない。
笑えない。
しぬ