犬猫と暮らすこと
NHKラジオで犬猫との暮らしをテーマにした放送があって、町田康も出演するというので聴いた。ほかに室井滋、坂本美雨、愛護活動をされている方などが出演していた。
ほんとは昼寝をしていてスルーしそうだったのだが、友人が「聴いてる?」とLINEをくれたので
気が向いて、スマホのラジオアプリを急遽ダウンロードしてチャンネルを合わせた(ほんとうに便利な世の中になりましたね)。
内容は犬猫と暮らす日々のよろこびのほか、介護や看取りの問題、捨てられるペットの保護問題など重いテーマも取り扱っていた。
最初は気軽に紅茶とタバコを呑み呑み
なかなか難しいテーマでござあすな、
坂本美雨は飼い猫と結婚式を挙げたらしい、なんかすごいねー
犬猫好きにもいろんな人がいるよねー
などと友人とメッセージをかわしつつ聴いていたのだが聴いているうちに色々考え込んでしまった。
わたしは動物と暮らすなら楽しい思いをさせてやるのが最低限必要だろうなと思っていて、ひとりで生きていても度々落ち込んで死にたくなるような人間が動物と暮らすなんておこがましいのではないかという葛藤がある。
動物に癒してもらおう、動物から利益を享受しよう、じぶんのケアをしてもらおうというのはなんか人間の身勝手という感じがして抵抗がある。
と思っていたら、結びの言葉で町田氏が
「動物から与えられっぱなしじゃなくて、楽しませてもらったり癒してもらったりしたら人間も動物を楽しませたり癒したりすること。ギブアンドテイクです」と述べており、難しいことは置いといてギブアンドテイクの精神で犬と暮らそうと思いました。
町田氏はほかに「たとえば南極物語とか、動物が人間の犠牲になって死ぬ話はたくさんあるが、人間が動物の犠牲になって死ぬ話は聞いたことがない。そういう話があってもいいと思う」的なコメントもしていて、創作者らしい見解だなと思った。