町田康さんの「ホサナ」刊行サイン会へ
大好きな作家である町田康さんのサイン会へ行きました。サイン会に行くこと自体初めてなので勝手がわからず緊張。
だいぶ早めに着いてしまったのでその辺の本を眺めたり手に取ったりしたものの、気持ちが昂って心ここにあらず。
ふだんは見向きもしない小学生用のドリル・アイドル写真集・物理学の本などを無意味に手に取ったり戻したりうろついたり、
完全に怪しいヒト。
時間がきたので町田さんがいるイベントスペースへ。
本物だ、カッコいい~。
じぶんの番が来るまで、他のファンたちにサインを書いたり談笑したり握手したりしている町田さんの様子をガン見。
なのに、細かい服装とか眼鏡をかけてたかどうかすら今思い出せません。舞い上がってたんだな…
私の番がきました。
荷物はかたわらのテーブルに置き、整理券と著作「ホサナ」を係員に渡す。
お手紙書いてきたんですけどお渡ししても良いですかね?と案内係に訊くと、
町田さんのそばに控えている補佐役の女性が受け取ってくれるとのこと。
芳中の犬の絵が描かれたポストカードにメッセージをしたためたものをお渡ししました。
これはどうも、と横で軽く頭を下げる町田さん。ヤッター。
手紙に書いたのは、じぶんの家でも犬を飼っているから犬が出てくるシーンは身近に感じますとか、面白くて同じとこを何度も読んじゃうから先に進めないとか、本の感想です。
お願いします、と挨拶して町田さんが為書きを始めたタイミングで
「長野県から来たんです」と話しかけてみました。
「えっ?長野?」とこちらの目をまっすぐに見て聞き返して下さり、ドギマギ。
色褪せた感じの黒目と、真面目な表情が印象的で完全に舞い上がってしまいました。
「そりゃあどうも。中央線で?」
「ハイ、どうしても今回来たくて」
「いやあ、ありがとうございます」
あとは、
「途中まで読んでるとこなんですけど、とても面白いです」
「ありがとうございます」
「(補佐役の女性)どこまで読まれました?」
「バーベキューのシーンを繰り返し読んでる感じです」
「(町田さん&周りのお付きの人たち)うん、うん」
にこにこ。
最後は町田さんから右手を差し出して下さり、握手させていただきました。
暖かかった~。私の手は緊張で冷え冷えだったので恥ずかしかった…
サイン。宝物です。
ホサナ(聖書関係の言葉で、私を救ってください、というような意味だそう)は
愛犬家が集うバーベキューが発端で
主人公とその犬が不条理な世界に巻き込まれる、みたいなストーリーで人の普遍的な苦悩、業、そんなものが描かれている感じです。
読み終わったら感想かいてみます。たぶん。
文章など
「人生で何が起きても全て人生上の演出です、と言って済ませればオールオッケー」
みたいなことを言ってる人がいていいなーと思った。
町田康のホサナを読んでいる。
導入部分は愛犬家たちがドッグランでバーベキューをするところから始まっていて、犬を飼っている身としては心を掴まれた。
ただ、めちゃ分厚い本なので読破するのには時間がかかりそう。帯に書かれた
「俺はどんな世界も作りたくない。どんな世界も作らないことが俺の目標だよ。ほおっておくと世界が作られてしまうからな」
という一節が印象的だ。
じぶんの志向として、やはり文章に触れるのが好きなんだと思う。
もっと文章に触れるにはどうしたらよいだろうか。読書、ツイッター、ブログは続けるとして、他になにか刺激がほしい気もする。
翻訳か校正の勉強をしたら面白いだろうか。漢字検定の勉強をしても良いかもしれないと思っている。
初夏の匂い
いつもこの季節が来ると、どこからともなく東洋的な花の匂いが漂ってくる。
夏の到来を感じる。
今までのぼくなら「ああいい匂いだ」で終わらせるところだが、今年の儂はひと味違う。ちゃんと花の名前を調べますよ。
って、一人称が滅茶苦茶や。
ずいぶんな名前だと思う。本アカシアと偽アカシアのどちらが本家かなんて、
人間の都合じゃないか。
と思ってニセアカシアの本来?の名前を調べると、ハリエンジュ(針槐)という名前がちゃんとあるらしい。
でも、残念ながらニセアカシアという名前に親しみすぎているので、
私はこれからも針槐のことをニセアカシアと呼ぶのだろうなあ。
冬の間散歩するときは、ニセアカシアの刺々した枝が通路に伸びていて
ずいぶん危ない植物だなぁと気を悪くしていたのだが、こんなにいい匂いのする花がつくのだからいいや。刺々してても。
という風に宗旨替えをした今日この頃。
ニセアカシアの花をとってきてカメにあげたら、ムシャムシャ食べていた。
(葉っぱとかには毒があるが、花は食用にしてもよいらしい。)
蜜が入っていて旨いのかもしれない。
冷たい血のなかで
週末はリフレッシュできたはずだ。
多肉植物に水をやったし、カメには日向ぼっこさせたし、髪を茶色に染めもした。
職場に向かうべく車に乗り込むと、オーディオの出力スイッチを切り替えてiPodをつないだ。
さいきん車のなかではラジオなんか聞かない。「冷たい血のなかで」という曲がたいへん気に入っていて、行きも帰りもそのひとつの曲だけを繰り返し繰り返し聴いている。
どことなくひんやりした感じの曲で、スピーカーから流れ出す音も冷気を含んでいるような気がする。
アイラービューソー、プリーズドンゴー。
アイラビュソーアイラビュソー、プリーズドンゴー。
あなたを愛している、どうか行かないで。
別れの歌だろうか。
でも感情を込めて歌っているのではなく、
音としてきれいだしシックリくるからこの歌詞にしました、みたいな流麗な歌い方だ。
なるべく人を轢かないように運転したが、結局その日轢いたのは老人2、若者1、幼児3、そして猿が1匹。これでもましな方だと思わなければならない。
「おはようございます。」
ボスは毎日、髪を複雑な形に結い上げている。わたしはここに勤めて半年になるが、知る限り一度たりとも同じ結い方をしているのを見たことがない。
ほどくとどれくらいの長さなんですか、とか
それなんて言う結い方なんですか、とか
訊いてみたくないでもないが、ボスの前に行くと無駄口をきこうという気持ちが萎んでしまうのだ、不思議と。
「おはようございます。あなたの今日の予定は、そう、DNAの増幅、電気泳動、赤い培地100まいつくること。金曜に話した通りで宜しく。悪いけど、火曜以降の予定はまだ決めてないんだよね。それは、まあ追い追い話すということで。」
ボスに挨拶したあと、管理係のところに行った。先週出庫したサンプルをまだ報告していない。
管理係の男性は、先週までは金色の縮れ毛を肩まで垂らしていたが今日は黒くてまっすぐにのばした髪をしており、頭の左半分をきれいに刈り込んでいた。
もちろん、その事についてなにかコメントすることはない。
「14本凍結サンプルを使ったんですね。社内システムのリストに出庫記録つけて更新しましたよね?じゃあ、それでいいってことで」
パソコンに向かう横顔は、太いべっこうぶちの眼鏡に隠れているせいで表情が読めない。
あれで、ちいさい息子がふたりいて結構な子煩悩らしい。
午前中けんめいに働いたら、5分で弁当を食べて(わたしはほんとうに食べるのが早いのだ)あとは自分の車のなかで寝ている。
今の時期、暑くもなく寒くもなくてほんとうにちょうどいい。昼休みを切り上げるのが惜しいくらいだ。
っていうか、この時間だけが心の支えで仕事に通ってる。季節が進んでもっと蒸し暑くなったらわたしはどうやって正気を保てばいい?
ああ、死ぬまで午睡の心地よさが続けばよい。ルララ。
アイラビュソーアイラビュソープリーズドンゴー。
往来
道を歩いている人たちを眺めていると、何となく気持ちが救われる。
朝の時間帯なので、通勤中とおぼしき壮年の男性や通学中の小中学生が多い。
皆思い思いの服を着て、荷物を持っている。
その日身に付けるものを吟味して選んだ人もいるだろうし、無造作に箪笥をあけて手近にあった服をテキトーに着た人もいるだろう。
さらに辿ると
その服は、各々が「お。これいけてるやん」
と思って買ったものだったり、とりあえず無難な服ならなんでも良いや、と手に取ったりしたものであるはずだ。
その経過をぼんやり空想すると
ああ、みんなそれぞれの好みを持っていて
自分なりに考えて生活を組み立てて過ごしているんだよな。
と思ってなんか安心するのだ。
あと、小学生低学年ぐらいの子達は見ていて面白い。
いきなり立ち止まったり、被っている帽子を突然脱いだと思ったら草むらに放り出したり、電柱に抱きついたり、行動に脈絡がない。
ああ気ままに振る舞っていたら楽しいだろうな。
私も道を歩きながら奇声を発したり、餅を撒いたり、電柱に抱きついたりしてやろうかしらん。とも思うが、大人である私がそれをやったら少々頭がござっていると思われてしょっぴかれる可能性が高い。残念だ。
あとは、そうだな。
だいぶ車の運転になれてきた。
対向車の運転手の顔がわりと目にはいるのだが、しかめっ面をしていたりヘラヘラしていたりと色々で、はは。おもしろい。
車を運転していて信号待ち中に、前の車に仲良さそうなカップルが乗っていると座席の辺りをガン見してこいつらチューするかな。あ、した。
等とひとりで喜んでいる。
たまにカーステレオで音楽でも聴いているのか、ノリノリで頭を振っている運転手の後頭部を眺めていることもある。ああいうゴキゲンな人を見ると自分も頑張ろうと思える。
たまに散歩をするときはサークルKで焼き芋を買って、歩き食いしながら家に帰る。
私は転勤者なので、いつこの町並みとおさらばするかわからない。
そういう時はちょっと心細い。
住宅街を通るときは、庭付き一戸建てをチラチラ見ながら、この辺に家を買って死ぬまで永住するのってどんな感じなんだろう?と空想する。
どこの町に行ってもそうだ。
で、どこの町にいても、「永住」ということがぴんとこない。
そんなことをダラダラ書いてて思ったのだが
私はたいへんしあわせものなのかもしれない。
そんな気がしてきた。
最近ウケた事。
断食明けのお坊さんがインタビューを受けていて、今いちばん口にしたいものは?と訊かれて「スムージー」とこたえていたこと。
以上
雨の日のキャンプ
雨だけどキャンプをして、テントで寝ている。夫と犬は寝静まったようだ。
私は冷えきった固い寝床が落ち着かなくて、テントに当たる雨音を聞きながらブログを書いている。
自分のペラペラの寝袋と夫の比較的厚い寝袋を取り替えてもらったのだが、それでもやはり寒い。
テントって薄いのに、土砂降りでも雨一滴中に染み込んでこないのは凄いなーと思う。
春に桜の木を見ると思い出すこと。
大学生の時に教養科目で落語の講義をとったが、毎回宿題で自作の落語を提出しなければならないのがキツくてすぐに脱落したこと。
1回目はなんとか苦し紛れに、桜の木の下に死体がめっちゃ埋まっている話を捻り出して提出したのだが
それ以降ぜんぜん落語のアイデアが思い付かなくて宿題を出せなくなり、その講義の単位をとるのを諦めたのだ。
好きな野草
どっちも名前からして趣がある
ホコリをかぶった文集のような
高校の頃は文芸部にいた。
何回か文集が発行され、それに短文を書いたりした。
文集はたいてい教室のロッカーの上にポツンと置かれていて、誰からも忘れられたような風情を漂わせていた。
どれぐらいの人が読んでくれていたのかすらわからない。
でも、読み手がいようといまいとあまり気にしていなかった。文を書くことや、それが印刷されて冊子になること自体が面白かったので。
私がどんな文を書いていたかというと、香水を飲んで生きる人造人間の小話とか、嘔吐恐怖症の事とか、映画のタイトルについてとか書いていた。
他の人はとても短い詩を書いたり、長野まゆみっぽいラブストーリーを書いたり、
色々だった。
誰も手に取ることなく忘れられた文集、ペラくて青い表紙の。
情景としてはなかなか悪くない。
女性機能が弱りまくっているとのこと
もともと生理不順、多嚢胞卵巣などの不具合があって婦人科に通っているのですが、
ピルを飲んでいても生理がこなくなってしまいました
医師曰く、そうとう女性としての自律機能が弱っているのではないか…とのこと。
自律機能ってのは、バランスよくホルモンを分泌したりとか、そういうことです。
原因はストレスとか不規則な生活とか言われてますが、そういう不具合が一番対処に困りますね〜
自覚している限り、ストレス無いしわりと規則的に生活してると思うんだけど。
生理が来るまでピルを休薬して、様子を見ることになりました。
あとは子宮の超音波検査を受けました。
次回の診察は1ヶ月後です。