buried alive (生き埋め日記)

日々の生き延び・魂の暴れを内省的にメモる。

ゆかいな東京道中・2

風が強くて職場の廊下にも頭の中にも

落ち葉が侵入してくる。

 

二日目。

町田康の講演が行われる中央大学多摩キャンパスへ。

町田康の講演が聴けるという事しか頭になかったが、要は学祭の一環として著名人が招ばれたということらしい。

学祭の騒々しい雰囲気はどちらかというと苦手なのだが仕方ない。

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多摩モノレールに乗る前に見た公園。

 

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キャンパス。私の通った大学はこんなに立派じゃなかった。

 

学祭ということで学生さんの出す屋台が軒を連ねており、わたがしフランクフルト焼きそばケバブ焼き鳥その他諸々の食べ物を商っていた。

サークルで屋台を出している学生たちは 客引きにきわめて熱心である。

それにしても、若くて今風の身なりをした女の子ふたり連れなどはあちこちで客引きに捕まっておるが、グラサンをかけスカジャンを着たおばはんであるところの自分には客引きどもが全くもって声をかけてこない。失敬な。こっちだって別にフランクフルトなんざ食いたくないわ。

と内心毒づく。

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って、それにしてもなんと広いキャンパスか。

講演会の会場ははずれにある8号館。

 

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講演会だが、めちゃくちゃ良かった。

書くことと読むことの関係がテーマだったが、アウトプットありきでインプットすると情報の受容の仕方が偏ってしまうとか、

語彙を増やすことが果たして文章力を鍛えることなのか?という問題提起とか

自身の体験や町田氏お気に入りの本の朗読もまじえた談話は

極めておもしろく、

町田氏の語り口も大阪弁混じりの声色や冗談が随所に盛り込まれており

町田氏のくるくる変わる表情や躍動感ある仕草も相俟って聴衆からは笑いが絶えず

「やはり文章も面白いがしゃべりもおもしろいなあ」と感じ入った次第。

 講演の内容は別途まとめたい。

ちなみに私の好きな作家であるブコウスキーの名が出てきたときは興奮した。

他にはロックミュージシャンの名前とか、村上春樹保坂和志の名前も出てきた。もりだくさん。

 

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私が一番最初に出会った町田康の本にサインをもらった。わりと初期の作品。

講演会の客がはけてからサイン会が始まったのだが、町田康が再登場の際

「うーす。うーす」とサイン待ちで並んでる客におどけて挨拶してきたのがおもしろかった。

サインをもらうとき、この本が一番好きなんですと話しかけてみたら表紙を見ながら

「ああ、懐かしいなあ」と言っていた。

ホサナのサイン会にも行ったんですよーと言ったら

「あれもわりと最近でしたよね」と返ってきて、もう言葉を交わせただけでハッピーになってしまった。

 

町田康はスーツ姿だったが、講演が終わって椅子から立ち上がりジャケットのボタンをかけるときにチラッと覗いたネクタイがドクロ柄だったのが見えて感無量過ぎて

ああもう死んでもいい…と思った。

ファンじゃない者からしたら何のこっちゃという感じだろう。

 

この講演を聴いて、マジで生きるのが楽になるぐらい本当によかった。

また町田康の話がきける機会があればいいなと思う。

 

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帰る頃にはもう暗くなっていた。

大学構内でイルミネーションとは、豪儀なことである。