buried alive (生き埋め日記)

日々の生き延び・魂の暴れを内省的にメモる。

交錯する女たちの生

f:id:osenpe:20180808213032j:image

むっさ面白い本を読んでいる。

はらだ有彩『日本のヤバい女の子』。

日本の昔話に出てくる女性たちの生を、現代に生きる女性である筆者が時に寄り添い、時に俯瞰しながら読み解いていく趣向の本である。

 

f:id:osenpe:20180808213255j:image

 

おかめ、うぐいす女房といった伝承に登場する女性たちの心情を推し量ったり、共感したり、よくわからないところはウーンと考え込んで分析したり、現代女性の立場に投影したり。昔話の女性たちと筆者がほんとに友達同士のように自由におしゃべりしているかのよう。時代を超えてさまざまな女性たちの生が鮮やかに交錯し、女性性の呪縛から解放してくれるような爽快感をもたらしてくれる。

この本の文章は、筆者の視点の移り変わりや連想がほんとうに自由自在で読んでいて楽しい。

 

たくさんの女性がこの本を読むといいなと思う。男性も読むといいと思うけど。男性が読んだらどう感じるのか、性別によって感想は変わるのか気になるところではある。

 

「親を安心させてあげなきゃね」「将来お母さんになるんだから体を大事にね」「女性だったらキッチンにいる時間が長いものですよね」「旦那さんの胃袋を掴むには」「女性は職場の華だから」

昔に比べ性的役割の押し付けとか抑圧とかは改善されてきているのかもしれないが、日常に潜む性的役割のやんわりとした圧力に「んん?今の言葉・扱い、どうなんだ…」とモヤモヤすることも多いと思うんですよ。そんなモヤモヤを抱いたことのある女性にぜひ読んでほしいですね。

「親を安心させるために生きてる訳じゃねーわ!」「子供なんざできてもできなくてもワシの体は大事に決まっとろうがボケ!」「うちの料理担当は夫じゃ!決めつけんな!」「うまい飯が食いたきゃお前も一緒に作らんかい」「うるせー!人の見た目をいちいちジャッジすな」「人間を鑑賞物扱いすんな」と爽快に言い放ち大暴れ、裸足で海に向かって駆けていく活力・パワー・魂のフリーダムを得ることができるかと思いますよ。うくく。