ゆかいな東京道中
今回は町田康の講演会に行くことを主目的として東京へ行ったが、
SNSで知った人と会ったり、兄と会ったり、蒲の穂を揉んで炸裂させるなどして大変充実した旅だったのでその事について申し上げる。
とりあえず当日はぐんぐんに気合いが漲っており、朝4時半には起床した。
犬と夫を起こさぬようにそおっと身支度する。シマシマのシャツ、サングラス、青いぺらぺらのスカジャン、紺のパンツ、スニーカーといういでたち。
特急あずさの車内ではブラインドガーディアンのbattlefieldという楽曲を聴くなどして更にふんふん気合いを入れていた。
まず、杉並区の喫茶店でBさんと会った。初対面である。笑顔がふんわりした方だった。飼っている犬のこととか、今まで住んだ土地のこととか話した。
Bさんとわかれて近所の神社に行ってみたところ、七五三詣りの家族づれがあふれていた。男児がきものに千歳飴の溶けただ液を垂らして、父親・祖父と思しき男性陣が「あーあ飴が。あーあ」「いかんいかん、もう坊から飴は没収だ。もう飴はお終い」などと非難がましい口調で騒いでいるかと思えば、
鳥居の砂利を敷き詰めたあたりで別の蝶ネクタイ締めた男児が砂利を拾って投げたりしており、どうも不穏な空気。
そうそうに退散する。
ついで、KくんとVさんに会った。
Kくんは静かな性格らしいのはなんとなく把握していたが、想像してたのの更に5倍ぐらいテンションが低くて、言葉数は少ないが面白い人物だった。
冬服がないからとスーツ姿で現れたのもなんか面白かった。
Vさんは利発でしっかり者のお嬢さんという感じだった。黒づくめの可愛い格好だった。
東京カテドラル。前衛的な教会だった。ちょうど三連休にさしかかっていたこともあって結婚式がなかで執り行われており、教会を見たかったのに結婚式の見学をしているあんばいになってしまい
気まずくておもしろかった。
東京ジャーミー。イスラムのモスク。
ステンドグラスやドーム状の天井の装飾がたいへんに綺麗だったが、その脇をストールを巻いた女性2人組が掃除機をガーガー遠慮なくかけてまわるので風情がなくておもしろかった。
代々木公園。めちゃ広くて人が多かった。じぶんは犬を飼っているので犬連れがやたら目にとびこんできた。
ドッグランも見た。人と犬でごった返しており、あすこにうちの飼い犬を投入したらケンカになるだろうか、と思案。
しばらく渋谷とかの人混みにびびりつつ散策して、Kくんと酒を飲んで水タバコを吸った。
色々とりとめのない話をした。
「りんご飴ってほぼりんごじゃないっすか。子供の頃祭りで食ってがっかりしましたよ」と言われたのは覚えている。
こっちは田舎なんで駅近くにできたイオンモールのことで人々の話題が持ちきりですよとか、とにかくだらだら話して楽しかった。
その夜は立川の兄宅に泊まり、兄とだらだら深夜2時まで駄弁って寝た。
これが1日目。
本屋でハチに刺される
ずっと雨が続いている。
きょうは回転寿司に行った。回転寿司ってなんかディストピアっぽくないですか?
次に本屋に行った。今月号のクロワッサンという雑誌に町田康のエッセイが載っていて、それを読めたのでご満悦。
おやつについての話だった。おやつの「お」という接頭語とか、パンクロックに甘いおやつは似つかわしくないのに最近おやつばかり食べてしまっていること等書いてあった。
文庫本コーナーでティファニーで朝食を、村上春樹訳のやつを立ち読みしていたら突然左手の小指に激しい痛みが走った。驚いて目をやると、獰猛そうなハチが着衣の腹の辺りを這っている。
こいつやりやがったなと思い、慌てて払い落としたところ床にうずくまって動かなくなった。
森の中とかならまだ分かるが、街の本屋の中でハチに刺されるとはなんてツイていないことだろうと思い、雑誌コーナーで犬の本を読んでいた夫に報告すると
腹を抱えて笑っていて癪だった。
スマホで写真をとってこれは何という種のハチだろうと思案していて、呑気なことこの上なかった。
ちょうど隣の店が薬局だったので(うれしくない)、虫刺されの薬を買って帰った。虫刺され薬は一種の季節商品なのだろうか、売り場の棚がかなり縮小されていてなかなか見つけられず、そういうところに季節を感じた。
町田康といえば、こんど東京で町田康の講演会があり、それを聴きに行くので気合が入りまくってる。
講演で取り上げられる予定の本はだいたい目を通してある。
どんな話が聴けるか楽しみだ。
自分用仕事メモ
仕事で指示を受けた実験に対し、直近の類似した実験内容を確認して同様のアレンジを今回も加えますか?と確認したら
是非そうしてくれ、こちらの指示が不充分だったのをフォローしてもらえてありがたいと誉められた。
実験はエレクトロポレーションによるバクテリアへのDNA導入だが、
実験ノートを見ると形質転換効率が低めのサンプルが続いているようだったので
通常はひとつのDNAサンプルにつきひとつのコンピテントセルを使うところを3つのコンピテントセルを使い、
形質転換コロニーの獲得数を増やす。
もし最初に言われたことだけに機械的に従い、通常のプロトコルで作業していたらコロニー数が十分得られず同じ作業をやり直すはめになっていたかもしれないので、実験の背景を調べて指示をくれた人の意図を確認するのは大事だなと思った。
そもそも気晴らしがうまくいかない日もある
自分なりに暮らしを良くしたくて。外出したけどなんかどこへいってもなにをしてもダメで気が滅入っただけで終わってしまった。
日記もうまく保存されず消えてしまった。いったいなんなんだ今日は。
無かったのか?無い日だったのか?
しかしぼくは悲観しない。
おおいにやっていこうと思ってゐる。
敬具
まだ正気でござあすよ。
朝いつもの道を運転しながら虚ろな気持ちでいた。
2台前の車のガラス越しに人の手がくにゃくにゃ動くのが見えたとき、なんの脈絡もなく
「こんな風にしているうちに気が狂ってしまうのかも」
という思いが脳髄をよぎった。
今朝は救急車を二台見かけた。
ジュジュヌ〜ル秋〜♬
秋に多摩で開催される町田康氏の講演会に行こうかと目論んでいる。
講演会に取り上げられる予定の本をいくつか注文した。
野坂昭如のエロ事師たち、内田百閒の阿房列車シリーズ、筒井康隆など。
興味深い本たちなのだろうが、うーむ。
といったところ。
いまの体調的に、何回も読み返した愛読書しか脳が受け付けない感じになっている。
いまはサマーセット・モームの月と六ペンスを持ち歩いて読んでいる。
新しい本を取り入れたい欲はあるのだが頭がついてこない感じ。
好きな作家の読んだ事ない本ならいけるかも?と思い、モームの短編集、長編小説を取り寄せてみた。
夫から「田んぼで馬を見た」とメールがきた。
秋だねえ。よくわからんけど…
ネットの友人が私の容貌のことを
「グーニーズのステフに似てる」
と言っていたので、誰だ?と思いグーグルで検索した。グーニーズという映画にステファニーという役柄の女性が出てくるらしい。
写真を見て、なるほど、わかるかも。と思って嬉しくなった。
いま、めっちゃ自分の生活が凪いでいる感じがしてもどかしい。じれったい。
毎日仕事と犬の散歩ぐらいしかしていないではないか。
家に帰ったら疲れて大部分の時間を眠りこけて過ごしてしまうし。
服を買いに行く服がない、みたいな感じで
健康を手に入れるための健康がない、
という状態が存在する気がする。
とある人が言っていたが、まさしくそんな感じである。
人生は自分のものという認識は必ずしも正しくない。
このままやり過ごしたり翻弄されたりして生きていくしかないのか。
ブラザーズ・フォアというフォークグループのChangesという曲を思い出す。