buried alive (生き埋め日記)

日々の生き延び・魂の暴れを内省的にメモる。twitter→@khufuou2

学問と一般社会の橋渡しをしたい

 学問というものについて、 堅苦しくて実生活と乖離していてとっつきにくいものというイメー ジが世間に根付いているように感じる。 実際はそんなことないのに。 生物学を学ぶために大学院を出て主に研究手伝いの仕事をしてきているのだが、 己の経歴を大学や研究にあまり関わりが無い人に伝えると大抵

「 すごいねえ」「お勉強が好きなんですね」

「 ぼくは馬鹿でオベンキョーとか縁無いから」 と半笑いでシャットアウトされる。 このような思い込みはせっかくの学問活動によって得られた知見が 世間に遍く浸透することを妨げており、実に損失である。

反論1: 別にすごくない

反論2: 気になることがたまたま大学施設にあっただけで、気になることをもっと知ろうとする心の動き自体は誰にでもある。お勉強が好きとか嫌いとかいう問題ではない。

反論3: あなたはたまたまメインで取り組みたいテーマが学術分野の外にあっただけであり、馬鹿ではない。サブの関心を学問に向けるのも面白くて悪くないですよ。

 

 

ネットにはトンデモ情報に翻弄される人々。とっくの昔に究明し尽くされている事象をスゲエこと発見した! と得意げに語る人々。 多少の温故知新っつうか、学問が築いてきた知見を取り込むという行為に馴染んでおれば防げたはずの無駄である。実に口惜しい。
 私の能力として、 ある程度科学の素養があって複数の実験操作が出来るがメインの研究者として研究を牽引するほどのレベルでは無い、せいぜい研究補助員どまりである、というのが自己評価である。 翻って、文章を構成するスキルはそこまで悪くないと思うので、 今やっている文章校正と医療翻訳の勉強を積み重ねて将来は学問で得られた知見を分かり易く面白い文章データに落とし込んで世間にひろめる活動ができたら最高だな。などと思っている。