2018-11-15 誰にも読まれなかった本 胸に抱いて俺、ひとりLimbusで踊ってた <無題> 数多の私小説家が跋扈し人生の奇抜さを競い合い、勝鬨をあげている。 彼らを尻目に、わたしには切り売り出来そうな派手な身の上話、エピソードもない。やり過ごしているだけだ。 パッとしない生活だ。徒手空拳だ。おまえの人生、伏線は永遠に回収されないし、絵にも歌にも小説にもなり得ない。 それでもなお、生きているだけで圧勝。誰がなんと言おうと手ぶらで最終的に圧勝。