悪夢など
こんな夢をみた。北の将軍さまのような独裁者に傅き無理難題を言われ、仲間がいわれなく斬り捨てられたり撃たれたりするのを呆然と見ていた。
あとは武器を持たされて殺し合いを命じられたり。かと思えば糞尿汚物にまみれた空き地を行軍させられたり、酸鼻の極みでいやはやいやはやこれはとてもあんまりだと思っていたら目が覚めた。
布団の中で両腕が妙なかたちに強張って痺れており、そんな無理な体勢だったから不快な夢をみたのか、不快な夢をみたから体が妙に力んでしまったのか判然としない。
と、隣で寝ている夫の寝息が荒い。掠れた声で「たすけてくれ」と寝言を言うのが聞こえた。ほかにも何か寝言を言うだろうかと待っていたが、それで終いのようだった。ふたりの真ん中に横たわり安楽そうに寝ている飼い犬をちょっと見たあと、もうイヤな夢を見ないように、手垢まみれのゾウのぬいぐるみをしっかりと抱き直した。こんど夫が魘されていたら起こしてあげようと思う。
最近見て楽しいのは、ハンバーガー屋さんとかカフェとかの飲食店に行く夢。目がさめるとガッカリする。