buried alive (生き埋め日記)

日々の生き延び・魂の暴れを内省的にメモる。twitter→@khufuou2

服のこと

最近は派手な柄物の服が好きになってきた。自らの着る服の変遷を振り返ると、感慨深いものがある。

服にこだわったところで…と思ってテキトーに作業服とか好きでもない変な形のジーパン着てたころに比べると、自分なりに好きな服を選んで過ごしてる今は段違いに精神状態が良い。どんな服を選んで着るかって重要なんだな。今まで長いこと漫然と服を着て過ごしてきたのだが、惜しいことをした。

きょう生まれて初めてアロハシャツを着たら、思いがけず気分が高揚して楽しかった。ツイッターで似合うと褒めてもらったり、思いがけず他の人と服談義に花が咲いたりした。

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きょうこんなに服について考えるのは、昨日読んだ藤崎彩織さんのエッセイに触発された部分も大きい。彼女は自分の容姿と付き合う上での葛藤を語るにあたって太宰治の『皮膚と心』に触れていたが、私は太宰の『おしゃれ童子』『服装に就いて』という短編も推したい。

いずれも自らの容姿や服装と向き合い試行錯誤し奮闘するさまを軽妙に描いていて、ちょっとユーモラスな味わいのある話である。中学生の頃読んだときは太宰ってオシャレなんだな〜という他人事みたいな感想だったが、いま改めて読むと人々が普遍的に抱く容姿、服装への葛藤や悩みに通じていて興味深い。

 

私は今まで服装なんてどうでもいいやと投げやりになったり、何とかマトモに見えそうな服を選ぼうと躍起になって疲弊したりした時期を経て「好きな服、突拍子もない派手な服を着よう。あとは機能性と快適さ重視」というスタンスに今のところ落ち着いている。