またソニック・ユース聴いてる
私は高校生のときにソニック・ユースの音楽にはまっていた。
どちらかというと実験的で変わった作風のバンドだと思う。
世界的には有名なバンドだけど、当時私の周りでは聴いてる人はいなかった。
高校生のときの私ははっきりいってイタかった。斜にかまえていた。
こんな風変わりな音楽きいちゃう私かっこいい、というような自意識もあった。
年を取ると、ひねくれた思春期の自分を恥じる気持ちが生じ
思春期を無かった事にしたくなった。
そして、ソニックユースを「自己の恥ずかしい思春期の思い出」に投影した私は
高校時代にコツコツ集めたソニックユースの音楽CDを全部処分した。
しかし、多感な時期に聴いた音楽と言うのは大人になってからの感性にもおおいに影響を及ぼすもので、久しぶりに聴くとやっぱメッチャええわ。ソニックユース。
すごく気分が落ち着く。くやしいけど。
というわけで、せっかく集めたCDを全部すてるなんてバカなことをしたもんだ。
結局30代になったいま、昔聴いていたソニックユースのアルバムを
またぞろ集め始めているのであって
思春期に聴いた音楽を一生引きずりながら私は老いて死んでいくのだなあ
と思って。夏。