buried alive (生き埋め日記)

日々の生き延び・魂の暴れを内省的にメモる。twitter→@khufuou2

ゲシュタルトの祈り

心理学を勉強していた経験のある人と話していて、ゲシュタルト療法のことを聞いた。 ゲシュタルト療法 - Wikipedia この療法を提唱したパールズ氏が作ったという詩が素晴らしかったのでここに転載する。 『ゲシュタルトの祈り』 私は私のために生き、あなた…

ウイルス感染症拡大の狂騒からデビルマンを想起した話

新型コロナウイルス、以下略称COVID-19の感染症が猛威を振るい目下のところ世界中が恐慌状態に陥っている。不安に駆られた健常者たちがマスク買いだめに走り衛生マスクがどこもかしこも品薄状態で、本当に必要とする人や現場(喘息などの疾患を持つ人、有毒…

学問と一般社会の橋渡しをしたい

学問というものについて、 堅苦しくて実生活と乖離していてとっつきにくいものというイメー ジが世間に根付いているように感じる。 実際はそんなことないのに。 生物学を学ぶために大学院を出て主に研究手伝いの仕事をしてきているのだが、 己の経歴を大学や…

わたしはいつでも宝物から自由になれる

過去に友達に勧められて「たからもの」というテーマで書いた文を発掘したので、以下に載せる。35歳の時に書いたやつだから、2018年の文章ということだ。 重要なのは、この時に書いたタカラモノの民族調ブレスレットを私はすでに処分済みだし、町田康とのツー…

何言ってるか分からんけど好きな歌

歌詞の意味が全く分からないロシアの歌を繰り返し聴いている。 ロシア語で歌われると、すべての歌が労働の苦しさとか荒寥とした大自然について歌っているような錯覚に襲われる。たぶん、私がロシアという国に抱いている偏見がそうさせるのだろう。 異国の何…

精神疾患(鬱優位の双極性障害Ⅱ型)が良くなった経緯 2/2 2020.02時点

osenpe.hatenablog.com 上記の続き。 【再就職】 前職を辞める時、取引先の公的研究機関の人に「暫くは家でぶらぶら過ごすんですけど、知り合いの研究者とかで実験補助員を探している方がいたら私を紹介してくれませんか?パートタイムの緩めの仕事だとあり…

精神疾患(鬱優位の双極性障害Ⅱ型)が良くなった経緯 1/2 2020.02時点

大学生だった20歳の頃からかれこれ16年間、双極性障害と付き合っている。 一口に精神疾患と言っても病状は個人差が非常に大きく私の経験談が万人の参考になるとは断言できないが、僅かでも鬱状態に苦しんでいる人の助けになればいいなぁという動機と、自分を…

町田康の音楽ライブ@アピア40 学芸大学駅 2019.08.02

町田康率いるバンド『汝、我が民に非ズ』のライブを観に、学芸大学駅近くにあるアピア40 というライブハウスへ行った。 町田康を敬愛してやまない私は、ライブに行きはじめた最初の頃こそ緊張でぶっ倒れそうになりながら「演奏も町田さんのトークも全て漏ら…

薄夜夢

夢の中だけの友達。夢の中だけにある行きつけの喫茶店。夢の中にしかない感情。夢の中の私は容姿端麗な妙齢の娘で、こわいものは何もなかった。私は群衆の中で誰かに激昂し、怒鳴っていた。怒りながらも、とても開放的な良いきぶんだった。とにかくこれだけ…

思い出せない小説

実験の待ち時間に上司と話をしていて、先日町田康のライブに行ったという話から、どんな音楽を好んで聴いてきたかという話題になったのでラモーンズ、ハロウィン、ブラインドガーディアン…と好きなバンドの名前を列挙したら全部通じたのでちょっと感動してし…

ソローキン『ロマン』を読んだ感想

ウラジーミル・ソローキンの長編小説『ロマン』の感想を記す。以下ネタバレあり。 とにかく小説についての既成概念を覆すようなどえらい作品である。そもそも、ソローキンの作品を手に取ろうと思う人はソローキンの作風がラディカルかつ逸脱的であることをあ…

町田康さんの『太宰治を読む』20190710 青山

2019年7月10日、NHKカルチャーセンター青山教室にて町田康さんの太宰治についての講義を聴いたので感想をまとめます 。 私は町田康の小説も太宰治の小説も大好きなので、こんなに贅沢な講義は是非に聴講せねばというわけで喜び勇んで出掛けました。 もともと…

町田康の音楽ライブ 19.6.6 @得三 (名古屋市)

名古屋市 今池にあるライブハウス『得三』で町田康さん率いるバンド『汝、我が民に非ズ』の2nd アルバム発売記念ライブがあったので、観て聴きに行きました。 松本駅から高速バスに乗ること約3時間、名古屋市の中心部・栄で降車。私は過去に6年ほど名古屋に…

パンクロックの楽譜を買いに

10代の頃から周期的に好きな音楽が変わるのだが、今はラモーンズ のことばっかり考えている。 ラモーンズを初めて聴いたのは15歳ぐらいの時で、ベスト盤"MANIA"の一曲目である"I Wanna be Sedated"を聴いて、メロディーの軽妙さ、そして何よりJoeyのボーカ…

炎はときに冷たく燃える

QueenのKeep yourself aliveという楽曲があるのだが、思考の接続がちょっと狂った感じになっていてこの曲のことを思うときに一瞬 Kill yourself alive という風に頭の中で呟いてしまう。文法的に正しい英語なのか分からないが、「生きた状態で死ぬ」みたいな…

わたしって花が好きですか?

花瓶の中で腐った花萎れている なんとなくこういうことをすれば感性豊かな暮らしなんだろうと思って花を買ったり飾ったりしてみた時期もあったけれども、最近、ああ私は花が別段好きじゃないなあ、としみじみ思って止してしまった。どだい興味がないのだ。 …

Open your eyes

べつに楽しくなければ生きている意味がないなんてことも無いだろう。 Open your eyes. 3月いっぱいで仕事をやめた。17時まで働けないやつはこれ以上置いとけないという話だったので仕方がなかった。朝いやいや起きて9時から働き始める。15時に帰る。往復の車…

町田康さんとの読書会で『前世は兎』を読む②

続きです。 意見交換のとき私も発言したろうかしらんと思いましたが、結構発言者が多くて自分では思いつかない面白い意見が相次いだので自分の感想はあとで町田さんに直接言えばいいか、と思って話をメモって聴くのに集中することにしました。 やはりいちば…

町田康さんとの読書会で『前世は兎』を読む①

注)自分で後で読み返して楽しむ目的も兼ねているので、かなり散漫で冗長な文です。 神奈川県大磯にて町田康さんと本を読むという夢のような読書会に参加したので、感想を申し上げます。今回の課題本は吉村萬壱『前世は兎』。 自分なりに読んでまとめた感想…

おれを導くな。教化すな

ZINEを買ったり新しく人と会ったりするのはしばらくもういいかなという感じだ。(あなたもそうでしょう?)ツイッターは最早他愛もないポエムや言葉遊びをする場ではなくて、説教くさい独善的な持論や人生訓が蔓延る場に成り果てているらしい。 近所の河原に…

擾乱の気配

前世は兎 (単行本) 作者: 吉村萬壱 出版社/メーカー: 集英社 発売日: 2018/10/26 メディア: 単行本 この商品を含むブログを見る 吉村萬壱『前世は兎』を読んでいる。3月に参加予定の読書会の課題本ということで手に取ったのだが、その物語世界は全編を通じて…

人生が終わり、神になってしまう

温泉宿に泊まって一切入浴せずにチェックアウトしたり、売店で顔を覚えられて「いつも大福を買ってくれてありがとう」と言われるなどして生きてる。 昨日は雪が降り、職場の入り口に雪だるまが作られていた。 薬を飲むと元気がでるかわりに異様に食欲が亢進…

花代がない。

とにかく教えたがり・道しるべが多すぎるのさ。だからもう案内板を見るのやめたんだ。 俺はもう35になるけど、未だに旅先での遊び方がわからない。こないだ町田市に泊まったけど、何をすればいいかわからないからSEIYUに行って苺と干し柿をbuy、ホテルの部屋…

町田康と十返舎一九@池袋コミュニティカレッジ

池袋にて、町田康さんが「文学と笑い」をテーマに講義をするというので聴きに行った。題材は十返舎一九『東海道中膝栗毛』。 前から3列目のいちばん左端に座って待っていたら横をすり抜けるようにして町田さんが壇上に向かっていったのだが、その際ジャケッ…

食についてのメモ

摂食行動に問題を抱えていることは事実だが、過食によってストレスと闘ってきたこと、食べ物は悪者でなく救いであり続けてきたことについては認めなくてはいけない。だいぶ太ってしまったが、これは鬱期を生きながらえる為にはある意味必要なことだったのだ…

文に生きる

こないだ俺は面白いツイキャスを聞いて、それは自分以外に聴衆がいない喋りだったのだけれども面白い話かどうかは聴衆の数には関係がない。この俺が面白いと思うかどうかが肝要なのであり、俺一人しかリスナーがいないラジオ番組、俺一人しか読み手がいない…

ハイパースピードでおれは

将来を長い目でみて今は自重しておこう、手堅くやっていこうみたいな守りの姿勢が無性にダサく感じて服を脱ぎ散らして叫びたくなる。 もっと刹那的にこの瞬間を駆けぬけようよ。高速&衝動で。 そう思ってこの土手まで来ました。 生まれたからにはその「生」…

幻想的な夢

ウサギとカメが夜空を歩いて旅する夢を見た。ふだん見た夢はほとんど忘れてしまうのだが、第三者視点の夢を見るのは珍しいので目覚めても覚えている。多分昼間にミヒャエル・エンデ『モモ』に登場するカシオペイアという名の、甲羅に文字が浮き出るカメのこ…

楽しい夢を見ると嫌だから起きてる

巫山戯たツケがどんどん〜

高円寺で音の洪水に呑まれ、体を揺らしてた。クルクル煌めくミラーボールの光はあまりにも眩しく、耐えられず目を瞑っていても瞼を通して明るく滲むほどだった。私はその夜、全てを手放したい、全てに倦んだ気分だったのだ。とは言え、もうしばらく音楽はい…