buried alive (生き埋め日記)

日々の生き延び・魂の暴れを内省的にメモる。twitter→@khufuou2

<無題>

ハイパースピードでおれは

将来を長い目でみて今は自重しておこう、手堅くやっていこうみたいな守りの姿勢が無性にダサく感じて服を脱ぎ散らして叫びたくなる。 もっと刹那的にこの瞬間を駆けぬけようよ。高速&衝動で。 そう思ってこの土手まで来ました。 生まれたからにはその「生」…

幻想的な夢

ウサギとカメが夜空を歩いて旅する夢を見た。ふだん見た夢はほとんど忘れてしまうのだが、第三者視点の夢を見るのは珍しいので目覚めても覚えている。多分昼間にミヒャエル・エンデ『モモ』に登場するカシオペイアという名の、甲羅に文字が浮き出るカメのこ…

楽しい夢を見ると嫌だから起きてる

巫山戯たツケがどんどん〜

高円寺で音の洪水に呑まれ、体を揺らしてた。クルクル煌めくミラーボールの光はあまりにも眩しく、耐えられず目を瞑っていても瞼を通して明るく滲むほどだった。私はその夜、全てを手放したい、全てに倦んだ気分だったのだ。とは言え、もうしばらく音楽はい…

春も秋も夏も冬も嫌いなことに気づいてしまった。気づかないようにして暮らしてきたのに。 仕事に疲れたらブコウスキーの本を読む。ブコウスキーはうまい警句を吐こうと手ぐすねひいている感じが全くしないのが良い。警句を吐かずに心に残る文章を書くのは並…

かなしい夢を見て目がさめる午前二時半

亡父の夢を見た。家族みんなで二番目に住んだ屋敷にいて、みんな大人で、母は寿司やら餅やらを取り寄せて親戚たちの来訪にそなえていた。何か祝いごとの日らしかった。私が方向音痴だとか、皆んなが海で遊んだ写真が新聞に載ってるだとか、床の間で他愛もな…

いいものまみれ

「これいいよ」という情報がありすぎて辟易している。いいものは全てゲットして試さなければいけないみたいな強迫観念に呑み込まれてしまいそうになるが、「いいものかもしれませんが、私は要らないので」という姿勢を保っていたい。

この靄とかいうやつ、本で読んだことある

10代の頃に沖縄を出てからというもの、本の中でしか知らなかった植物、気候、自然現象などを実際に見たり体験したりして「これむかし本で読んだやつだ!」「ほんとに実在するんだ!」と興奮することが何度もある。 湖面の凍結、寒い朝の霧、霜柱、雪、モコモ…

誰にも読まれなかった本 胸に抱いて俺、ひとりLimbusで踊ってた

数多の私小説家が跋扈し人生の奇抜さを競い合い、勝鬨をあげている。 彼らを尻目に、わたしには切り売り出来そうな派手な身の上話、エピソードもない。やり過ごしているだけだ。 パッとしない生活だ。徒手空拳だ。おまえの人生、伏線は永遠に回収されないし…

悪夢など

こんな夢をみた。北の将軍さまのような独裁者に傅き無理難題を言われ、仲間がいわれなく斬り捨てられたり撃たれたりするのを呆然と見ていた。 あとは武器を持たされて殺し合いを命じられたり。かと思えば糞尿汚物にまみれた空き地を行軍させられたり、酸鼻の…

嵐の中の部屋で

疲れてたから思い切ってまとまった休みを取って沖縄に帰ってきているけど、「ちゃんと休めるのかな。ちゃんと開放された気持ちになれるのかな」という不安が頭をもたげてきて、夜あまり寝付けない。休めている気がしない。 台風とか気候変動が精神に作用して…

手紙が書けなくなってから

手紙が書けなくなってからが人生勝負みたいなところは確かにある。 なくなってしまった季節のための服を開いて眺めては畳み。 とるにたらない符合をありがたがって恋人たちは人生を棒に振る。 冷たいアイスティー。冷たいアイスティー。どんなに寒くても夜に…

炸裂する生活・躍動する感性

「平安時代は風呂に入る習慣がなかったと聞いて、こいつら全員くさいんだなと思うと源氏物語とか読む気しない」と言ってる人と 「ハーバリウムの正式名称知らなくてずっと花のホルマリン漬けって呼んでた」と言ってる人がいて有り得んくらい面白かった。 み…

翻訳勉強の進捗など

ツイッターn回目のアカウント消し。 アカウントがあるままだと、疲れててもついつい覗いてしまって更に疲弊するからね。SNSのアカウントを消して情報を遮断するのは結構気分転換になる。 「みんな勝手なことをごちゃごちゃ言っててうるせえな」と思うように…

まどろみ〜〜

昨夜はね、うたた寝をして夢の中でこの世に存在しない本を山ほど読んだぜ。 激烈に面白いなあと思いながらページをめくり字を追ってて、目が覚めてみたら夢だと気付いて残念な感じだった。 いつかあれを書き起こせるだろうか。 松本市のCREAM TEAに行って紅…

これからよろしくな。

ビンテージアクセサリーのウェブショップで、オランダ産のカバのブローチを購入した。 木製で、とぼけた表情で、右前足だけ貝殻の装飾があしらわれていて愛らしい。 このウェブショップのPast things ー Find its place という惹句が良い。 時の流れを経てき…

初めてフライデーを買ったったったっ

35歳の夢見る中年女性たる私がなんで急にフライデー(中年男性をターゲットとしたやや世俗的な雑誌。芸能ゴシップや半裸の扇情的な女性の写真が多目に載ってたりする)を買ったのか。 本屋でおっさんたちが立ち読みをしている一角に突入するのは勇気が要ったぜ…

葬式

なんとなく、葬式ときくと夏を連想する。夏の日差しと黒い喪服に身を包んだ人々の群れは不思議と調和する気がする。 自分の葬式に流してもらう音楽を今のうちに選んでおこうかな、とふと思った。 父の葬式のときは、ブラザーズ・フォアというフォークグルー…

日々是冒険だぜ。

テレビ番組の懸賞に応募することなんてほぼ無いのだが、「陸海空 こんな時間に地球征服するなんて」という番組の企画の懸賞には衝動的に応募した。 くだんの企画は、ナスDという愛称のTVディレクターが未開地の部族との接触を求めて体当たりで異国を旅すると…

随筆の日々

毎朝インスタグラムに自分の髪についた寝癖を載せている人がいて、私はその人の投稿を愉しみにしている。髪が嵐に揉まれたみたいに逆立っている日もあれば、「よくもまあこんな形に」と感心してしまうほどの造形美を呈する日もあれば、ほぼ癖がついていない…

夏、死んでいく。新でいく。真でいく

※今回は数枚虫の画像がある。 これは潜む犬。 夜の公園にカブトムシを探しに出かけた。結局カブトムシは見つからなかったが、セミの幼虫を2匹見かけた。 抜け殻にはよくお目にかかるが、生きて動いているやつは初めて見た。 そう連れに言うと、脱皮の観察す…

特集 ともだちがいない!を読んだ

露骨に性的な描写を含むので、潔癖な方は読まないことをオススメ。 きょう1日の休みのためだけに右手の爪を血豆色に塗った。派手な色なので、あした仕事へ行く前に落とさなければならない。いつもはベージュ色のマニキュアを塗って1週間もたせたりするので、…

自転車に乗るように

精神を保って生活していくというのは自転車のバランスの取り方に似ているなと最近よく思う。 体をかたくしてその場に止まっていたらぶっ倒れてしまう。常に左右に少しずつブレながら動き続ける必要がある。 生活においても例えばひとつのカフェ、ある本、あ…

2018年6月末の日記

6月に入って好きな酒を飲めなくなるぐらい調子が落ち込んだ時期もあったが、 気力を振り絞ってキャンプや好きな作家の講演会や音楽ライブに行ったりしているうちになんとか持ち直してきた。 やっぱり生活というのは自転車に乗るのと同じようなもので、怖がっ…

積み上げてきたものをこわす

phaという人の本を読んでいて印象的だったエピソード。 羽生善治さんの将棋の何がすごいかというと、初めからひとつひとつ積み重ねてきた作戦を「あ、これはダメかもな」と思った時点ですべて切り捨て、 全く新しい一手を打つことが出来るところだと。 将棋…

なんとなく心がざわざわ

去年の終わり頃から連絡が取れなくなった人のことをなんとなく考えていた。 大学生の男の子で、ツイッターやラインで話したことがある。 電話で話したこともある。 ツイッターやラインで話しかけても反応がなくなり、投稿も更新されなくなった。その子のアカ…

犬猫と暮らすこと

NHKラジオで犬猫との暮らしをテーマにした放送があって、町田康も出演するというので聴いた。ほかに室井滋、坂本美雨、愛護活動をされている方などが出演していた。 ほんとは昼寝をしていてスルーしそうだったのだが、友人が「聴いてる?」とLINEをくれたの…

最近は生きてない

犬とチャーハンのすきまの「頭のなかの青い海」という歌が好きだ 頭の中には青い海が広がっていて、 水面はきらめき、木の葉はそよぎ いたるところに光満ち溢れ 風は生暖かく 完全な正しさに完全に赦されてみたいな ビジョン。 頭の中にある風景を大事に抱き…

文字

ネットの粗い文を読むのに飽きたら 小説のよく練られた長文を読めばいいし、 叙情的な文章を甘ったるく感じて 胸焼けがしてきたのならば 新書とか学術書をよめばいい。 この春は読書会に参加する予定をしていて、 中島敦の名人伝、 中原中也の山羊の歌が課題…

ラジオ

夢の中に知っている人が出てくると、 「夢の中に出てきたよ」と本人につい言いたくなってしまう。 夢に出てきたのはまだ会ったことのない若い女の人で、私は夢の中でその人の引っ越し作業を手伝っていた。 新居は見晴らしのいいアパートの一室で、荷ほどきを…