buried alive (生き埋め日記)

日々の生き延び・魂の暴れを内省的にメモる。

思い出せない小説

実験の待ち時間に上司と話をしていて、先日町田康のライブに行ったという話から、どんな音楽を好んで聴いてきたかという話題になったのでラモーンズ、ハロウィン、ブラインドガーディアン…と好きなバンドの名前を列挙したら全部通じたのでちょっと感動してしまった。今まで「ごめん、知らないや」と言われることしかなかったので。

10代の頃はソニックユースが大好きだったと付け加えたところ上司は大喜びで、「いやあ。斜に構えてるねえ。捻くれてるねえ。修学旅行の夜にひとりでドストエフスキー読んでたんでしょ?それで周りがGLAYとか安室奈美恵とか聴いてるなか、ソニックユースのファンかあ。いやあ、それじゃダメだねえ。浮くだろうねえ」と、前話した高校の修学旅行で友達の輪に入れず孤独にドストエフスキーの本を読んでいたエピソードまで持ち出して(よっぽど気に入ったらしい)頻りに感心していた。上司はピストルズとかクラッシュとかボンジョビとか聴いてたらしい。「僕が坊主頭なのは実はPANTERAのボーカルの真似なんだよ」と上司が打ち明けてきて、最近はメタル界の高齢化と衰退が著しいみたいなことを話した。

 

 

それはまあ良いとして、昔読んだ本でタイトルと著者が思い出せなくて気になっているものがある。

収録されていた物語の内容は、ひとつは元モデルで驕り高ぶった子持ちの美人をとりまくママ友同士の確執を描いたもの。驕慢な美人ママが実は昔水商売をしていたという過去を暴かれて鼻を折られた…と思いきや美人ママはへこたれておらず、高級なシャブリワインを手土産にライバルママの夫に取り入ってやる!という場面で話は終わる。

もうひとつの話が、年配の主婦が応募した暮らしの知恵的な小説(米の研ぎ汁がどうのこうの言ってた)がややウケして編集者までついて、作家デビューよ!もう冴えない夫とは離婚よ!次回作もがんがんいくわよ!と大いに舞い上がるのだが一発屋で終わって飽きられてしまい、返本の山を見ながら編集者たちが「まいったね、あのおばさん張り切っちゃってるけど、そろそろハッキリ言わないとね」という場面で終わる。

 

いずれも後味が悪い話で、なんとなく印象に残っている。後世にまで語り継がれるわけではない、一過性の娯楽小説という感じはするけどそういう作品はそういう作品で味があるな、と最近は思う。もしこの本の内容に心当たりのある方がいたら、タイトルと著者名を教えてください。自分でもネットで検索してみたのですが、うまくいきませんでした。お願いします。