buried alive (生き埋め日記)

日々の生き延び・魂の暴れを内省的にメモる。twitter→@khufuou2

巫山戯たツケがどんどん〜

高円寺で音の洪水に呑まれ、体を揺らしてた。クルクル煌めくミラーボールの光はあまりにも眩しく、耐えられず目を瞑っていても瞼を通して明るく滲むほどだった。私はその夜、全てを手放したい、全てに倦んだ気分だったのだ。とは言え、もうしばらく音楽はいいだろう。

 

クリスマスの夜も更けたころ、食べ時を過ぎて半額になったケーキを求めて夜の街を駆け巡る。しかし昨今のクリスマスケーキの生産・廃棄体制はよほど厳密なようで売れ残りが抑えられているらしく、収穫はなしとのこと。24時間スーパーで買った妙な味わいのピーチティーを飲み、パンとフライドチキンを食らう。他愛もない四方山話をする。明け方にようやくまどろむ。

 

それはそうと、2019年の目標は母を東京ディズニーランドに連れていくこと。あんな混むところなんか、と日頃憎まれ口を叩いていた母が「お母さんディズニーランドを一度みてみたいねえ」とふと漏らしたのは、クリスマスイブに電話をかけた時のことだ。私ももっと若い時は斜に構えて、あんな浮ついたところ…と貶していたのだが母の述懐を聞いて、いいじゃないの。行こうじゃないの。夢の国。と思ったのだ。

「そう、ミッキーの耳の頭飾りもつけてね」「歳とった人がつけてたら周りの人が可笑しがるかもしれないね」などと笑いながら話していて、母と自分の老いを感じて密かにしんみりした。

しかしまあ。こう寒いとすべてを手放してしまえそうな心地になる。2018年の冬、なにもかもパッとしないがとりあえず私はオリオン座のしたに生きてた。巫山戯たツケがどんどん来る。巫山戯たツケがどんどん来る。

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