酔いどれ
金曜は久し振りに飲み会に行きました。
私がどうしても酒を飲みたくてたまらなくなったので職場の人数名を誘って宴会をセッティングしたものの、元々人付き合いに長けている訳でもない私はなんだか緊張してきたので『ブコウスキーの酔いどれ紀行』を読んでイメトレ。
原題はシェイクスピア・ネヴァー・ディド・ジス。変わったタイトルだなと思ってたら、ブコウスキーはシェイクスピアが嫌いだったそうで「鼻持ちならない上流階級野郎のたわごと」と貶すのが常だったということだ。権威あるものだろうと嫌いなものは嫌いだとハッキリ言うところがブコウスキーらしくて面白い。原題にはそんな彼の矜持の念が表れているとあとがきには書いてあった。
ブコウスキーがTV出演や詩の朗読するために祖国ドイツを旅するんですけど、ワインを瓶でラッパ飲みしながら司会者に絡んで番組を引っかき回したり、詩の朗読も酒をあおりながらでかなり型破りで痛快なんですよ。
それを俺すごいだろ?って感じじゃなくて淡々と描くので味わいがあります。
常に二日酔いで、観光スポットでも「お城?モスク?くそくらえ!」って毒づいててかなり面白いです。
放埓さがありつつも、他人を見る目にはある種の温かさがあるのもブコウスキーの魅力。鼻持ちならない皮肉っぽさが無いから、スッと心に入ってくるのかもしれない。色んなものに火をつけるのにハマっている少年マイキーや、旅の途中で色々語りあった青年たちへの眼差しが温かだったことが特に印象に残っている。
規律に縛られていやになった人にぜひ読んで欲しいです。
開会前に一人で行ったバーで飲んだ桃のフローズンカクテル。
バーテンが目の前でシェイカーをシャカシャカ高速で振るのを見るとなんか面白くてわろてしまうので困る。
グラスのふちに塩をつけるカクテルがあるが、あれはどうやってつけてんのかなと思っていたら、半分に切ったレモンの断面でグラスのふちをなぞり果汁で湿らせた上で、トレイに盛った塩の上にグラスを伏せてつけていたのでなるほど〜と思った。
二次会で飲んだ日本酒。日本酒の飲み比べセットが大好き。
三次会で飲んだ白ワインのサングリア。
この後急速に眠くなり、タクシーで家に帰った。
運転手は気のいい人で、今週は特別暑くなるから水分とって熱中症に気をつけてくださいね〜と言ってた。
酒飲むと楽しいね。また飲もう。