積み上げてきたものをこわす
phaという人の本を読んでいて印象的だったエピソード。
羽生善治さんの将棋の何がすごいかというと、初めからひとつひとつ積み重ねてきた作戦を「あ、これはダメかもな」と思った時点ですべて切り捨て、
全く新しい一手を打つことが出来るところだと。
将棋のなかの話だけではない。
普通の人間の心理として、
過去に自分がコツコツ積み重ねてきたことは容易に否定できないものらしい。
なので、大抵の人は「これまでやってきた事はダメなんじゃないか、もっと新規なやり方のほうが活路を見出せるのでは…」という考えが頭をよぎっても、
今までやってきたことを無駄だと認めたくない心理が働き、
今までのやり方を惰性で続けがちである。
そんな中で、自分が今まで積み上げてきたものをバッサリ切り捨てて新しい道へと踏み出せる人は強い。
そういう話だった。
そうありたいものだ。
人間関係について考えていた。
周りの人間すべて好き嫌いのどちらかにハッキリ分けられて、それで付き合う・付き合わないってふるいわけられたら楽なのかもしれないけど、
人間への好悪の情ってもっと曖昧でグレーな感じじゃないですか。深遠ですね。