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buried alive (生き埋め日記)

日々の生き延び・魂の暴れを内省的にメモる。

ブコウスキーの本

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表紙です

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あらすじです

ぶっきらぼうで投げやりで短い言葉を吐き捨てるような文体が特徴的だと思うのですが、
明け透けで下品で、それでいてとても面白いです。
主人公は通常の社会の物差しでいえば碌でなしということになるでしょう、
仕事はすぐに嫌になってやめるし酒癖は悪いしちょいちょいケチな犯罪は起こすしあまり関わりたくないタイプというか
、読者として共感しやすいわけでもない。
しかし、自分に忠実に気ままに放浪し、社会の虚飾に反抗し「くそくらえ」と言わんばかりの行動はどこか痛快でもあります。
私はけっこう人に後ろ指指されたくない思いが強く、「他人に良いところ見せようとし過ぎだよ」と指摘されてなにも言い返せないタイプの人間です。
そういう弱さが自分にあるがゆえに、無頼な主人公に快哉をよぶところがあるのかもな。あ、人生もっと良い加減に好き勝手やってもいいのかも…みたいな。

この作品はブコウスキー自身の自伝的小説という側面もあるようで、こんな破茶滅茶な生活を実際に送っていた人が存在するというのもまた痛快。
いま読んでる途中で、ふしだらな情婦に毛じらみをうつされて痴話喧嘩をしたり股間に薬を塗って睾丸がビリビリして悶絶したりするシーンなのですが
ほんとに下品であけすけでしょうもなくて最高です。


汚れて荒れ果てた部屋の様子、女とのぶざまで滑稽な情事の様子、二日酔いの症状などの描写が生々しくてたまにウッ…となるのですがそれもまた良し。