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buried alive (生き埋め日記)

日々の生き延び・魂の暴れを内省的にメモる。

木曜日という名の喫茶店

<無題>
むかし通いつめていた「木曜日」という名の喫茶店のことを思い出していた。
木曜日という名だけれども、定休日は水曜日だった。店名の由来をマスターにいつか聞いてみようと思いながらも果たせないまま、「木曜日」は何年か前に店じまいしてしまった。


一週間を構成する七つの曜日を喫茶店の名前としてイメージしたとき、月曜日と火曜日だけはあまりよろしくないなぁと思う。一週間の仕事始めの疲労感を連想してしまうから。
水曜日から日曜日は、個人的にどの曜日も店の名前としてはいけると思うのだが、「木曜日」って名前はやはり絶妙だなと感じる。

平日の折り返し地点を過ぎているから水曜日よりは週末に対するワクワク感があるし、と言って金曜日よりははっちゃけてなくて落ち着きが残っているし、
土曜日とか日曜日とかだと余りにも休日ど真ん中だから、少し奥床しさに欠ける気がする。そう考えると、木曜日って名前はやはり喫茶店にピッタリだったなと思う。

かつて木曜日で過ごした芳醇な午後のひと時の数々を想う。
蔦の絡んだコンクリートの外壁、木製の扉、色んな香りの紅茶、アンティークの調度品、雑誌、私が好んで座った角っこの丸いテーブル、当時読み耽った文庫本、喫茶店まで歩くときiPodで聴いていた音楽。楽しいにつけ、悲しいにつけ、暑い時も寒い時もちょうど良い時も、私は木曜日に通っていた。

そのような思い出が、わたしの胸を締め付ける。