<本>
6月に入って好きな酒を飲めなくなるぐらい調子が落ち込んだ時期もあったが、 気力を振り絞ってキャンプや好きな作家の講演会や音楽ライブに行ったりしているうちになんとか持ち直してきた。 やっぱり生活というのは自転車に乗るのと同じようなもので、怖がっ…
町田康が井伏鱒二の文学について講演をするというので、聴きにいきました。 場所は井伏鱒二が愛し逗留したという山梨県甲府市。 何回か東京に行く機会が重なったので長距離移動についての感覚が麻痺して 「とーきょーに比べたらこーふなんて近い近い」 とい…
人んちの本棚を見せていただきわたくしが満足する企画、第6回目です。 今回紹介するのは はよしさん(@hayo_C )です。 よろしくお願いします! はよしさんのコメントはカギカッコ、 わたしの感想は地の文です。 おお!小説、時事問題、世界史、サイエンス、戦…
ひとの本棚を見て楽しくなる企画、第5回目です。 今回紹介させていただくのは りかさん(@Rika__ )です。 よろしくお願いします。 カギカッコがりかさんのコメント、 地の文は私の感想とさせて頂きます。 写真でーす !? どういう状況だ? 「本棚というか押…
人んちの本棚を見せてもらって私が個人的に楽しくなる企画、第4回目です。 今回ご紹介するのはルルイエさん (@Rlyea )です。 以下ルルイエさんのコメントはカギカッコ、地の文が私の感想です。 よろしくお願いします。 ルルイエさんですが、ルルイエという単…
人んちの本棚を見せていただく企画、 第3回目です。 今回紹介するのはふて寝さん(@yokonisitekure )です。 よろしくお願いします。 カギカッコはふて寝さんのコメント、 地の文は私の感想です。 では写真いきましょう どーん おお!?なんか整然としていて…
わたくしの単純な好奇心から人んちの本棚を見せていただく企画、第二弾です。 二人目の方は、らんちゃんさんです。 その①に同じく、らんちゃんさんのコメントはカギカッコ、私の感想は地の文です。よろしくお願いします。 第一弾で紹介した方がまさかの本棚…
「人んちの本棚が見てみたい」というごく個人的な欲求により、ツイッターで有志者をつのり本棚を見せていただく、という企画をすることにしました。 一人目の方は、こまんたれ部さんです。 こまんたれ部さんのコメントはカギカッコ、僭越ながら私の感想を地…
5月6日の文学フリマ(文芸作品の展示即売会)で 僕の天使マリさんが出した本を戴いた。 タイトルは「ばかげた夢」。 マリさんと私は、お互いのTwitterやブログの投稿をいいなあ、と思っていたことがきっかけで交流がある。 今回マリさんが本を出すと聞いて、 …
かいつまんでいうと、 詩人の現実の出来事と作品を短絡的に結びつけずに自由に詩を読もう。 国語のテストにありがちな「この文における作者の意図を考えよ」なんていう問いは笑止千万! 詩よむ時は作者の意図に沿うことに固執せず、 自分で新しい読み方をし…
で、いよいよ中原中也の詩を読んでいく訳だが 課題本が二冊もあるし、数をガンガンこなしていくのかなと思いきや ひとつ、ふたつの詩をかなりじっくり読み解いていく感じだった。 読書会の設定時間はだいたい90分だったが、一時間で4行しか読み進まないとい…
まずはじめに、今回の話の流れについて説明があった。 1.詩人の人物像は知っていた方がいいのか 2.詩はどうやって読めばいいのか 3.詩はどうやって生まれてくるのか 以上3点。 1.については、町田さん自身は詩を鑑賞するにあたってはどうでもいいと思ってい…
町田康さんを囲んでの読書会が大磯でひらかれるというので、 町田康ファンの私は松本から片道4時間かけて大磯を目指した。 (以前町田さんの講演会を聴きにいったことがあるが、 町田さんの話はめちゃめちゃ面白いので今後そういう機会に恵まれた人は ぜひみ…
ブコウスキーの酔いどれ紀行の文庫本を大学生協で見つけた。 単行本はすでに持っていたのだが、やはり持ち運びに便利な文庫本も手元に置きたいということで、買った。 ダメ人間の旅行記は魅力的だ。 非の打ち所がない著名人がそつなく観光し、地元民と交流し…
秋に多摩で開催される町田康氏の講演会に行こうかと目論んでいる。 講演会に取り上げられる予定の本をいくつか注文した。 野坂昭如のエロ事師たち、内田百閒の阿房列車シリーズ、筒井康隆など。 興味深い本たちなのだろうが、うーむ。 といったところ。 いま…
悪童日記を読み終えた。 人間の性(さが)に迫りながらも、悲壮感や感傷を感じさせずスッキリと読ませる、 戦争を扱った小説にしては不思議な読後感をもたらす作品だった。 かなり好きな感じ。 しばらく繰り返し読むと思う。 犬のこと。 親戚犬と、その飼い主S…
ツイッターで 「人生で何が起きても全て人生上の演出です、と言って済ませればオールオッケー」 みたいなことを言ってる人がいていいなーと思った。 町田康のホサナを読んでいる。 導入部分は愛犬家たちがドッグランでバーベキューをするところから始まって…
ブコウスキーの「ポスト・オフィス」を読んでいて、次の一節が目にとまった。 「タクシー運転手やポン引きやクスリの売人になれない奴がいるように、郵便局員になれない奴は大勢いる。それは別にそいつらのせいじゃない。」 細かい単語は違っているかもしれ…
最近他の人のブログで言及してもらって嬉しかった。 私が生きるのがつらい旨の記事をよく書くこと、生きるのがつらいといったブログを書く人はえてして記事を更新しなくなり消えていくものだが 私はちょこちょこ記事を更新するので見てて嬉しい、ただ自分は…
表紙ですあらすじですぶっきらぼうで投げやりで短い言葉を吐き捨てるような文体が特徴的だと思うのですが、明け透けで下品で、それでいてとても面白いです。主人公は通常の社会の物差しでいえば碌でなしということになるでしょう、仕事はすぐに嫌になってや…
骨董品の灰皿、吸い口がやけに甘い紙タバコ、ぬるい無糖カフェオレの入ったマグカップを台所に持ち込んでiPhoneでこの日記を書いている。ライターはガス切れしたのでガスコンロの火でタバコに着火した。散歩帰りの犬の毛皮を撫でたら、みっしり生えた毛と毛…
・カポーティ…1冊も読んだことない。君が好きそうだと勧められて読もうと思った。・ブコウスキー…「死をポケットに入れて」が良かったので、他の本も読んでみたい。・サマーセット・モーム…「月と六ペンス」「人間の絆」「お菓子と麦酒」が良かったので、他…
志賀直哉の短編集を読んだ。小僧の神様とか城の崎にて等が収録されている。昔から自分の中で「こういう気分の時はこの蔵書を読む」という決まりのようなものがあって、いまは「昭和っぽい古風な情緒を味わいたいけれども、疲れているからメッセージ性が強く…
穂村弘の『手紙魔まみ、夏の引越し(ウサギ連れ)』を読んだ。短歌が好きな人の話に興味があってあれこれ聞いていた時にオススメして貰った本だ。手紙魔まみ、夏の引越し(ウサギ連れ) (小学館文庫)作者: 穂村弘,タカノ綾出版社/メーカー: 小学館発売日: 2014/0…
聖書関係の祭壇画や礼拝画、 肖像画などで知られるヤン・ファン・エイク(兄弟)の画集を手に入れました。 15世紀ごろに活動していた画家だとされます。 冷徹で荘厳な感じの画風だなと私は感じます。とても好きな画家です。 ・一番好きな「アルノルフィーニ夫…
少し前に、自費出版の小さな本を買った。不治さんの『椰子通信』だ。 不治さんのことはTwitterで偶然知った。 すでに椰子通信を買っていた或る人の「5歳ぐらいの頃、仲良くしていたけどいつの間にか引っ越してしまい、今では名前すら覚えていない友達を思い…
http://osenpe.hatenablog.com/entry/2014/06/22/223053 からの続き。 3. 『ミノタウロスの皿』 宇宙船の事故により、ひとり異星に漂着した地球人の青年たる主人公。 彼が漂着した惑星はイノックス星と呼ばれ、偶然にも地球と環境がよく似ており、地球人に良…
◎藤子・F・不二雄短編集① 『ミノタウロスの皿』 藤子・A・不二雄が大人向けのダークな作風の漫画家で、藤子・F・不二雄が子供向けの健全で明朗な作風の漫画家だ、という浅薄な認識を一変させられた作品集。 人間性に付随する深淵・闇・邪悪性・愚かしさ・…
「大正義」というのは、2014年6月現在、インターネット掲示板でよく使われるスラングである。元々、読売ジャイアンツの日本野球界における俺様主義を揶揄する呼称として使われていたのだが、転じて「野球に限らずあるジャンルにおいて、他の追随を許さぬほど…