buried alive (生き埋め日記)

日々の生き延び・魂の暴れを内省的にメモる。

<本>

思い出せない小説

実験の待ち時間に上司と話をしていて、先日町田康のライブに行ったという話から、どんな音楽を好んで聴いてきたかという話題になったのでラモーンズ、ハロウィン、ブラインドガーディアン…と好きなバンドの名前を列挙したら全部通じたのでちょっと感動してし…

ソローキン『ロマン』を読んだ感想

ウラジーミル・ソローキンの長編小説『ロマン』の感想を記す。以下ネタバレあり。 とにかく小説についての既成概念を覆すようなどえらい作品である。そもそも、ソローキンの作品を手に取ろうと思う人はソローキンの作風がラディカルかつ逸脱的であることをあ…

町田康さんの『太宰治を読む』20190710 青山

2019年7月10日、NHKカルチャーセンター青山教室にて町田康さんの太宰治についての講義を聴いたので感想をまとめます 。 私は町田康の小説も太宰治の小説も大好きなので、こんなに贅沢な講義は是非に聴講せねばというわけで喜び勇んで出掛けました。 もともと…

町田康さんとの読書会で『前世は兎』を読む②

続きです。 意見交換のとき私も発言したろうかしらんと思いましたが、結構発言者が多くて自分では思いつかない面白い意見が相次いだので自分の感想はあとで町田さんに直接言えばいいか、と思って話をメモって聴くのに集中することにしました。 やはりいちば…

町田康さんとの読書会で『前世は兎』を読む①

注)自分で後で読み返して楽しむ目的も兼ねているので、かなり散漫で冗長な文です。 神奈川県大磯にて町田康さんと本を読むという夢のような読書会に参加したので、感想を申し上げます。今回の課題本は吉村萬壱『前世は兎』。 自分なりに読んでまとめた感想…

擾乱の気配

前世は兎 (単行本) 作者: 吉村萬壱 出版社/メーカー: 集英社 発売日: 2018/10/26 メディア: 単行本 この商品を含むブログを見る 吉村萬壱『前世は兎』を読んでいる。3月に参加予定の読書会の課題本ということで手に取ったのだが、その物語世界は全編を通じて…

町田康と十返舎一九@池袋コミュニティカレッジ

池袋にて、町田康さんが「文学と笑い」をテーマに講義をするというので聴きに行った。題材は十返舎一九『東海道中膝栗毛』。 前から3列目のいちばん左端に座って待っていたら横をすり抜けるようにして町田さんが壇上に向かっていったのだが、その際ジャケッ…

町田康さんの創作論@さいたま20180922 その①

町田康さんの創作論を聴いたので、内容をメモしておく。 1.書くことを始める前に何があったのか …17才ぐらいの時、人のつてで雑誌に何か書くように頼まれたのが町田さんが初めて文を書いた経験だという。その時は本当に何も書くことがなくて、当時取り組んで…

交錯する女たちの生

むっさ面白い本を読んでいる。 はらだ有彩『日本のヤバい女の子』。 日本の昔話に出てくる女性たちの生を、現代に生きる女性である筆者が時に寄り添い、時に俯瞰しながら読み解いていく趣向の本である。 おかめ、うぐいす女房といった伝承に登場する女性たち…

初めてフライデーを買ったったったっ

35歳の夢見る中年女性たる私がなんで急にフライデー(中年男性をターゲットとしたやや世俗的な雑誌。芸能ゴシップや半裸の扇情的な女性の写真が多目に載ってたりする)を買ったのか。 本屋でおっさんたちが立ち読みをしている一角に突入するのは勇気が要ったぜ…

服のこと

最近は派手な柄物の服が好きになってきた。自らの着る服の変遷を振り返ると、感慨深いものがある。 服にこだわったところで…と思ってテキトーに作業服とか好きでもない変な形のジーパン着てたころに比べると、自分なりに好きな服を選んで過ごしてる今は段違…

随筆の日々

毎朝インスタグラムに自分の髪についた寝癖を載せている人がいて、私はその人の投稿を愉しみにしている。髪が嵐に揉まれたみたいに逆立っている日もあれば、「よくもまあこんな形に」と感心してしまうほどの造形美を呈する日もあれば、ほぼ癖がついていない…

わたしんちの本棚

私の本棚はかなり乱雑である。 上下逆さま、横倒し平積み上等。 作者ごとに蔵書をまとめると言うこともなく、ひとりの作家の本があちこちの本棚に散り散りになっている。 几帳面な読書家の人に見せたら首を絞められそうである。 学生時代の英語と国語の教科…

特集 ともだちがいない!を読んだ

露骨に性的な描写を含むので、潔癖な方は読まないことをオススメ。 きょう1日の休みのためだけに右手の爪を血豆色に塗った。派手な色なので、あした仕事へ行く前に落とさなければならない。いつもはベージュ色のマニキュアを塗って1週間もたせたりするので、…

酔いどれ

金曜は久し振りに飲み会に行きました。 私がどうしても酒を飲みたくてたまらなくなったので職場の人数名を誘って宴会をセッティングしたものの、元々人付き合いに長けている訳でもない私はなんだか緊張してきたので『ブコウスキーの酔いどれ紀行』を読んでイ…

サリンジャーの本を持ってキャンプへ

早くも梅雨が明けてしまったらしい。 サリンジャーの新訳の本が届いたのでキャンプに持ってきた。 有名な『ライ麦畑でつかまえて』に登場するホールデン・コールフィールドにまつわる短編、サリンジャーの作品ではお馴染みのグラース一家の兄弟姉妹や、『バ…

辻邦生『十二の肖像画による十二の物語』

子供の頃、学校の国語の時間に教科書や模試の文章題、国語便覧を勝手に読み耽るのが好きだった。さまざまな作家のさまざまな作品に邂逅する貴重なひと時であったと思う。 そうして読んだ作品の断片は大人になってからも脳の片隅にそっと仕舞われていて、ふと…

2018年6月末の日記

6月に入って好きな酒を飲めなくなるぐらい調子が落ち込んだ時期もあったが、 気力を振り絞ってキャンプや好きな作家の講演会や音楽ライブに行ったりしているうちになんとか持ち直してきた。 やっぱり生活というのは自転車に乗るのと同じようなもので、怖がっ…

町田康さんの講演会in甲府~井伏鱒二の笑いと悲しみ

町田康が井伏鱒二の文学について講演をするというので、聴きにいきました。 場所は井伏鱒二が愛し逗留したという山梨県甲府市。 何回か東京に行く機会が重なったので長距離移動についての感覚が麻痺して 「とーきょーに比べたらこーふなんて近い近い」 とい…

「人んちの本棚が見たい」その⑥

人んちの本棚を見せていただきわたくしが満足する企画、第6回目です。 今回紹介するのは はよしさん(@hayo_C )です。 よろしくお願いします! はよしさんのコメントはカギカッコ、 わたしの感想は地の文です。 おお!小説、時事問題、世界史、サイエンス、戦…

「人んちの本棚が見たい」その⑤

ひとの本棚を見て楽しくなる企画、第5回目です。 今回紹介させていただくのは りかさん(@Rika__ )です。 よろしくお願いします。 カギカッコがりかさんのコメント、 地の文は私の感想とさせて頂きます。 写真でーす !? どういう状況だ? 「本棚というか押…

「人んちの本棚が見たい」その④

人んちの本棚を見せてもらって私が個人的に楽しくなる企画、第4回目です。 今回ご紹介するのはルルイエさん (@Rlyea )です。 以下ルルイエさんのコメントはカギカッコ、地の文が私の感想です。 よろしくお願いします。 ルルイエさんですが、ルルイエという単…

「人んちの本棚が見たい」その③

人んちの本棚を見せていただく企画、 第3回目です。 今回紹介するのはふて寝さん(@yokonisitekure )です。 よろしくお願いします。 カギカッコはふて寝さんのコメント、 地の文は私の感想です。 では写真いきましょう どーん おお!?なんか整然としていて…

「人んちの本棚が見たい」その②

わたくしの単純な好奇心から人んちの本棚を見せていただく企画、第二弾です。 二人目の方は、らんちゃんさんです。 その①に同じく、らんちゃんさんのコメントはカギカッコ、私の感想は地の文です。よろしくお願いします。 第一弾で紹介した方がまさかの本棚…

「人んちの本棚が見たい」その①

「人んちの本棚が見てみたい」というごく個人的な欲求により、ツイッターで有志者をつのり本棚を見せていただく、という企画をすることにしました。 一人目の方は、こまんたれ部さんです。 こまんたれ部さんのコメントはカギカッコ、僭越ながら私の感想を地…

マリさんの「ばかげた夢」に寄せて

5月6日の文学フリマ(文芸作品の展示即売会)で 僕の天使マリさんが出した本を戴いた。 タイトルは「ばかげた夢」。 マリさんと私は、お互いのTwitterやブログの投稿をいいなあ、と思っていたことがきっかけで交流がある。 今回マリさんが本を出すと聞いて、 …

町田康さんとの読書会 in 大磯 (中原中也の詩集) ④

かいつまんでいうと、 詩人の現実の出来事と作品を短絡的に結びつけずに自由に詩を読もう。 国語のテストにありがちな「この文における作者の意図を考えよ」なんていう問いは笑止千万! 詩よむ時は作者の意図に沿うことに固執せず、 自分で新しい読み方をし…

町田康さんとの読書会 in 大磯 (中原中也の詩集) ③

で、いよいよ中原中也の詩を読んでいく訳だが 課題本が二冊もあるし、数をガンガンこなしていくのかなと思いきや ひとつ、ふたつの詩をかなりじっくり読み解いていく感じだった。 読書会の設定時間はだいたい90分だったが、一時間で4行しか読み進まないとい…

町田康さんとの読書会 in 大磯 (中原中也の詩集) ②

まずはじめに、今回の話の流れについて説明があった。 1.詩人の人物像は知っていた方がいいのか 2.詩はどうやって読めばいいのか 3.詩はどうやって生まれてくるのか 以上3点。 1.については、町田さん自身は詩を鑑賞するにあたってはどうでもいいと思ってい…

町田康さんとの読書会 in 大磯 (中原中也の詩集) ①

町田康さんを囲んでの読書会が大磯でひらかれるというので、 町田康ファンの私は松本から片道4時間かけて大磯を目指した。 (以前町田さんの講演会を聴きにいったことがあるが、 町田さんの話はめちゃめちゃ面白いので今後そういう機会に恵まれた人は ぜひみ…