buried alive (生き埋め日記)

日々の生き延び・魂の暴れを内省的にメモる。twitter→@khufuou2

<外出>

(補足・質疑応答など)2018年9月町田康の講演

直近に投稿した3つの記事についてだが、2018年9月にあった町田康の講演のことは当時もブログに書こうとした形跡がある。っていうか、途中まで書いて力尽きている。久しぶりに自分で読み返したが、ひとつの出来事をタイミングを大きくずらして記述すると同じ…

(おわり)20180922 町田康の講演「文学の面白さ」@NHK文化センターさいたまアリーナ教室

これが最後の話題である。繰り返すが、町田の流暢なトークを聴きながら必死に書き取った乱雑なメモと頼りない記憶をもとに書いているので多少の解釈違い、聞き間違い、思い違いは海容願いたい。 4. 古典のテーマにどう取り組むか・犬とか猫の語り口 ...町田…

(つづき)20180922 町田康の講演「文学の面白さ」@NHK文化センターさいたまアリーナ教室

2. なぜ書くことが怖かったか …偉大な作家の素晴らしい小説を読んでしまうと「文章は貴いものだ、自分なんぞが下手な文を書いては畏れ多い」 という感じが出てくると言っていた。良い文章をよく読み込むということは文章が語る言葉に「耳をすます」ことであ…

20180922 町田康の講演「文学の面白さ」@NHK文化センターさいたまアリーナ教室

部屋を片付けていたら表題の講演を聴いた時のメモが出てきたので、当時を思い出しつつここに記す。うろ覚えや聞き違いや解釈違いなどあるかもしれないが、怒らないでほしい。 さいたまスーパーアリーナに来たのは初めてだったが、とても大きな建物だった。有…

町田康の音楽ライブ@アピア40 学芸大学駅 2019.08.02

町田康率いるバンド『汝、我が民に非ズ』のライブを観に、学芸大学駅近くにあるアピア40 というライブハウスへ行った。 町田康を敬愛してやまない私は、ライブに行きはじめた最初の頃こそ緊張でぶっ倒れそうになりながら「演奏も町田さんのトークも全て漏ら…

町田康さんの『太宰治を読む』20190710 青山

2019年7月10日、NHKカルチャーセンター青山教室にて町田康さんの太宰治についての講義を聴いたので感想をまとめます 。 私は町田康の小説も太宰治の小説も大好きなので、こんなに贅沢な講義は是非に聴講せねばというわけで喜び勇んで出掛けました。 もともと…

町田康の音楽ライブ 19.6.6 @得三 (名古屋市)

名古屋市 今池にあるライブハウス『得三』で町田康さん率いるバンド『汝、我が民に非ズ』の2nd アルバム発売記念ライブがあったので、観て聴きに行きました。 松本駅から高速バスに乗ること約3時間、名古屋市の中心部・栄で降車。私は過去に6年ほど名古屋に…

Open your eyes

べつに楽しくなければ生きている意味がないなんてことも無いだろう。 Open your eyes. 3月いっぱいで仕事をやめた。17時まで働けないやつはこれ以上置いとけないという話だったので仕方がなかった。朝いやいや起きて9時から働き始める。15時に帰る。往復の車…

町田康さんとの読書会で『前世は兎』を読む②

続きです。 意見交換のとき私も発言したろうかしらんと思いましたが、結構発言者が多くて自分では思いつかない面白い意見が相次いだので自分の感想はあとで町田さんに直接言えばいいか、と思って話をメモって聴くのに集中することにしました。 やはりいちば…

町田康さんとの読書会で『前世は兎』を読む①

注)自分で後で読み返して楽しむ目的も兼ねているので、かなり散漫で冗長な文です。 神奈川県大磯にて町田康さんと本を読むという夢のような読書会に参加したので、感想を申し上げます。今回の課題本は吉村萬壱『前世は兎』。 自分なりに読んでまとめた感想…

町田康と十返舎一九@池袋コミュニティカレッジ

池袋にて、町田康さんが「文学と笑い」をテーマに講義をするというので聴きに行った。題材は十返舎一九『東海道中膝栗毛』。 前から3列目のいちばん左端に座って待っていたら横をすり抜けるようにして町田さんが壇上に向かっていったのだが、その際ジャケッ…

巫山戯たツケがどんどん〜

高円寺で音の洪水に呑まれ、体を揺らしてた。クルクル煌めくミラーボールの光はあまりにも眩しく、耐えられず目を瞑っていても瞼を通して明るく滲むほどだった。私はその夜、全てを手放したい、全てに倦んだ気分だったのだ。とは言え、もうしばらく音楽はい…

11月24日

ヨーロッパ文芸フェスティバルに行ってきた。東京の九段下。 トーマス・メレ『背後の世界』についてのトークを聴くのが主目的だったが、ヨーロッパ文芸の出版事情についてのパネルディスカッションも面白かった。 町田康がゲストとして登壇していたが、帰り…

町田康の音楽ライブ 18.11.14 渋谷www

町田康のバンド『汝、我が民に非ズ』の音楽アルバム発売記念ライブを聴きに行った。 今回の会場は渋谷wwwというところで、観客の収容人数は400人ぐらいだったかな。客席は満員だった。 アルバム『つらい思いを抱きしめて』中の曲をメインに、新曲やINU時代の…

嵐の中の部屋で

疲れてたから思い切ってまとまった休みを取って沖縄に帰ってきているけど、「ちゃんと休めるのかな。ちゃんと開放された気持ちになれるのかな」という不安が頭をもたげてきて、夜あまり寝付けない。休めている気がしない。 台風とか気候変動が精神に作用して…

町田康さんの創作論@さいたま20180922 その①

町田康さんの創作論を聴いたので、内容をメモしておく。 1.書くことを始める前に何があったのか …17才ぐらいの時、人のつてで雑誌に何か書くように頼まれたのが町田さんが初めて文を書いた経験だという。その時は本当に何も書くことがなくて、当時取り組んで…

中央線のきもち

大好きな町田康さんがNHKカルチャースクールさいたまアリーナ教室で創作論の講義をするというので聴きに行ってきた。 内容の詳細は書くと長くなるから明日以降まとめる。今回はとりあえず外出の記録だけ。一言でいうと、むっさ面白かった。 さいたま新都心は…

町田康の音楽ライブ@神楽音(18/8/17)に行った

個人的日記なので冗長だし、ライブ情報は短めですよ。 町田康のバンド『汝、我が民に非ズ』の演奏を聴きに神楽坂に行った。 長野県松本市に住んでいるのだが、2017年に新宿で行われた『ホサナ』刊行記念サイン会に出かけて以来 「なんだ!東京って意外と近い…

タローの里帰り

タローの生家へ。 親戚犬の方々。 ブリーダーさんたちはとても気さくで、いつも温かくもてなしてくれる。今日もコーヒー、スパゲティ、サラダ、かき氷をご馳走になった。タローのことを男前で元気いっぱいな性格でとても良いと褒めてくれる。 桃の直売所で桃…

酔いどれ

金曜は久し振りに飲み会に行きました。 私がどうしても酒を飲みたくてたまらなくなったので職場の人数名を誘って宴会をセッティングしたものの、元々人付き合いに長けている訳でもない私はなんだか緊張してきたので『ブコウスキーの酔いどれ紀行』を読んでイ…

サリンジャーの本を持ってキャンプへ

早くも梅雨が明けてしまったらしい。 サリンジャーの新訳の本が届いたのでキャンプに持ってきた。 有名な『ライ麦畑でつかまえて』に登場するホールデン・コールフィールドにまつわる短編、サリンジャーの作品ではお馴染みのグラース一家の兄弟姉妹や、『バ…

町田康さんの音楽ライブ@吉祥寺スターパインズカフェ

2018年6月22日金曜に町田康さんの音楽プロジェクト『汝、我が民に非ズ』のライブを聴くために吉祥寺まで行ってきたので、その時のことを申し上げる。 ずっと田舎住まいの私は都会の音楽ライブというものに出かけるのが初めてなので不安でたまらず、友人に 「…

町田康さんの講演会in甲府~井伏鱒二の笑いと悲しみ

町田康が井伏鱒二の文学について講演をするというので、聴きにいきました。 場所は井伏鱒二が愛し逗留したという山梨県甲府市。 何回か東京に行く機会が重なったので長距離移動についての感覚が麻痺して 「とーきょーに比べたらこーふなんて近い近い」 とい…

人に会えたので良かった

ずっと会いたかった友達2人に会ってきた。 いつ死ぬかわからないので、会いたい人にはどんどん会っていこうと思う。 思い出深い日になりそうだから後で自分で読み返して楽しめるように上手に文章にまとめたいと思ったけど、なんか気持ちが上滑りする感じでう…

名古屋へ

私はむかし数年間名古屋市の名東区に住んでいた。 しばらく会っていない友人を訪ねて名古屋に行ってきた。 ショッピングモール、星が丘テラス。 栄とか名古屋駅周辺は人が多すぎて萎縮してしまうので、 程よく都会的で閑散としている星が丘テラスは私の憩い…

町田康さんとの読書会 in 大磯 (中原中也の詩集) ④

かいつまんでいうと、 詩人の現実の出来事と作品を短絡的に結びつけずに自由に詩を読もう。 国語のテストにありがちな「この文における作者の意図を考えよ」なんていう問いは笑止千万! 詩よむ時は作者の意図に沿うことに固執せず、 自分で新しい読み方をし…

町田康さんとの読書会 in 大磯 (中原中也の詩集) ③

で、いよいよ中原中也の詩を読んでいく訳だが 課題本が二冊もあるし、数をガンガンこなしていくのかなと思いきや ひとつ、ふたつの詩をかなりじっくり読み解いていく感じだった。 読書会の設定時間はだいたい90分だったが、一時間で4行しか読み進まないとい…

町田康さんとの読書会 in 大磯 (中原中也の詩集) ②

まずはじめに、今回の話の流れについて説明があった。 1.詩人の人物像は知っていた方がいいのか 2.詩はどうやって読めばいいのか 3.詩はどうやって生まれてくるのか 以上3点。 1.については、町田さん自身は詩を鑑賞するにあたってはどうでもいいと思ってい…

町田康さんとの読書会 in 大磯 (中原中也の詩集) ①

町田康さんを囲んでの読書会が大磯でひらかれるというので、 町田康ファンの私は松本から片道4時間かけて大磯を目指した。 (以前町田さんの講演会を聴きにいったことがあるが、 町田さんの話はめちゃめちゃ面白いので今後そういう機会に恵まれた人は ぜひみ…

ゆかいな東京道中・2

風が強くて職場の廊下にも頭の中にも 落ち葉が侵入してくる。 二日目。 町田康の講演が行われる中央大学多摩キャンパスへ。 町田康の講演が聴けるという事しか頭になかったが、要は学祭の一環として著名人が招ばれたということらしい。 学祭の騒々しい雰囲気…